メッキ加工業
熱処理工程における乾燥炉の局所排気装置
熱処理工程で乾燥炉から発生する煙が工場内に充満し、作業環境としては非常に悪い状況にある。
(環境測定ー管理区分Ⅲ)
現状
熱処理設備の乾燥炉から煙が洩れており、工場内環境を汚染している。
原因
乾燥炉内で発生する煙は炉の中央部に装着されている排煙ファンで吸引しているが、既設の排煙ファンでは能力が足りていない。
そのため、炉の入口や出口から煙が洩れて出している。
改善方法と結果
炉の入口、出口に新たに設計したフードを設置。
ダクト、ファンも新たに設置して漏れだしている煙を吸引して工場の外へ排気させるようにした。
結果、熱処理炉から工場内へ洩れ出る煙は95%以上無くなり、作業環境を改善することが出来た。
導入前
導入後
溶融亜鉛鍍金用集塵機納入事例
溶融亜鉛鍍金の作業では亜鉛ヒュームやフラックスから煙(塩化アンモニウムヒューム)が発生します。
発生したヒュームは非常に細かい粉塵で、これらは汎用の集塵機では粉塵が十分に取れない事あります。
また、亜鉛鍍金作業で発生する粉じんは汎用の集塵機ではフィルターから粉塵が剥離しづらく、短期間でフィルターが目詰まりする原因となってしまいます。
さらに塩化アンモニウムは結露すると強い腐食性があります。
このため、溶融亜鉛鍍金には専用の集塵機設計が必要とされます。
鍍金炉から発生するヒューム
釜の大きさ
3000L×1000W
集塵機製作例
機種名
WP-144L12-WH
風量
200m3/分
ダクト
ダクトはステンレス製をお勧めします。
施工風景
ステンレス製・溶融亜鉛メッキ仕上げも制作可能です。(一部メッキ仕上げの出来ない部品もあります。)
局所排気装置設置届
労働安全衛生法により、局所排気装置は設置・移設・変更工事開始の30日前までに所轄の労働基準監督署に届出を行う必要があります。
当社では集塵機設置に当たり、必要に応じて書類作成のお手伝いを承ります。
当社で作成できる書類
- 局所排気装置摘要書(様式第25号)
- 局所排気装置計算書
- 排気系統図
- 排気ファンの予想性能曲線図
- 局所排気装置の外観図
お客様にて準備して頂く書類
- 機械等設置・移転・変更届(様式第20号)
- 周囲との関係を示す建物配置図
- 作業場における主要な設備と局所排気装置設置予定場所がわかる図面
届出書類作成までの流れ
1.集塵装置の概要の確認
- フードの形状
- ダクト径ルート
- 排風機の能力
- 除塵装置の概要
- その他排出装置等
↓
2.構想および見積り
- フード設計
- 必要な排風機の設計
↓
3.受 注
↓
4.局所排気装置設置届の作成
- 集塵装置のレイアウト作成
- 監督署届出用資料の作成
お客様が計画していた局所排気装置が必ずしも適切な排気装置でない場合もあります。
その際は弊社の方で設計しながら適切な局所排気装置になるようにアドバイスを行います。
金属溶射ライン用集塵機導入事例
御客様からのご相談内容
金属溶射用の集塵機は、フィルターがすぐに詰まってしまい、フィター交換のコストもかかり、
集塵も良くないために、溶射品質に悪影響が出ている。
もっと、長寿命のフィルターで、今よりも集塵能力が出るような集塵装置を導入したい。
↓
弊社の提案
粉じんが小さく、フィルターが詰まりやすいので、特殊なフィルターを採用して、それに似合った
集塵機の仕様にして、長寿命で集塵能力もアップした集塵装置を提案しました。
↓
結果
長寿命で、6年運転しても、フィルターの目詰まりもなく、風量も導入してから落ちることもありません。
溶射品質の向上により、生産性の向上にもなりました
溶射機械の使用台数に合わせてファンの運転を切り替える、インバーター導入、フィルターの
目詰まり状態を検知しながら行う自働パルス運転により、省エネ運転も行っています。
溶融亜鉛メッキ仕上集塵機導入事例
WPシリーズは使用状況により溶融亜鉛メッキ仕上げで製作出来ます。
パネル工法で大型の集塵機も製作可能です。
溶融亜鉛メッキ工場での局排装置の集塵に納入実績があります。腐蝕対策に効果があります。
製作例
型番 | WP-192L12HD |
---|---|
フィルター面積 | 364m2 |
幅 | 6000mm |
奥行 | 2000mm |
高さ | 7600mm(上部手すりを除く) |
用途 | 溶融亜鉛メッキ槽局排 |
換気に関する事例:溶融亜鉛めっき局排装置
溶融亜鉛めっき局排装置
溶融亜鉛メッキ工程で発生する亜鉛ヒューム及びフラックスによる塩化アンモニウムヒュームにより、工場内が白い煙と強烈な臭いで作業環境を汚染します。
弊社はメッキ槽に最適な局排フードを設計製作し、集塵機とともに導入設置し作業環境を大幅に改善することが出来ました。
亜鉛めっき槽のフードの施工例
溶融亜鉛メッキ槽フードとセットで施工した集塵機
溶融亜鉛めっきの集塵には専用の集塵機が必要です。
汎用集塵機を使用すると、フィルターの粉塵の剥離が悪く短時間でフィルターが目詰まりしてしまうので、目詰まりしないように設計しています。
塩化アンモニウムが結露すると、強い腐食性があるので、耐食性の対策がなされています。
炉から発生したヒュームを効率的に集塵するため、最適なフードと風量の設計を行っています。