塗料飛散
塗装ブース設置事例
板金部材の塗装を行う工程において、塗装ブースを設置しました。
今回は大きいブースを1台、小さいブースを2台設置し、両者ともフィルターろ過した後、屋外に排気する方式をとりました。
小さいブースは幅800mm、大きいブースは幅1800mmであり、それぞれ防爆仕様とし、使い勝手を考慮して大きいブースには棚を設置しました。
ちなみに、有機溶剤を用いた塗装の場合、有機溶剤中毒予防規則に従い、有機溶剤の蒸気の発散源を密閉する設備、局所排気装置、プッシュプル型換気装置又は全体換気装置を設けなければいけません。
もちろん健康に留意するならば全体換気装置では不十分であり、局所排気装置の設置が望まれます。
当社では作業状況に合わせた塗装ブースを提案いたします。
局所排気装置のコンサルタント
事業所の環境改善を行うための相談を受け、フードの設計、レイアウト作成、ファンの能力選定を行い、監督署に届け出が必要な局所排気装置設置届の資料を作成するまでの依頼を受けました。
弊社は長年の経験と実績から効率の良い局所排気方法を提案し、且つ局所排気の届け出業務を受託しております。
定期自主検査
粉じん則、特化則、有機則などで定められるように、局所排気装置は1年以内ごとに1回、定期自主検査を行い、検査結果を3年間保存する必要があります。
当社では、集塵機の点検や、局所排気装置の定期自主検査を代行して承っております。
定期自主検査届出までの流れ
検査結果によっては改善が必要な場合があります。
その際は改善案の提示、改善工事も行っています。
1.集塵装置の概要の確認
- フードの形状
- ダクト径ルート
- 排風機の能力
- 除塵装置の概要
- その他排出装置等
↓
2.見積り
↓
3.定期自主検査の実施
- フードの制御風速の測定
- 排風機の能力測定
- 集塵装置の点検
↓
4.検査結果報告書の作成
↓
5.検査結果についての検討
検査結果によっては改善が必要な場合があります。
その際は改善案の提示、改善工事も行っています。
塗装ブース導入事例
仕様 | |
---|---|
フード形式 | 囲い式(制御風速0.4m/秒) |
大きさ | 3m(横)×2m(縦) |
風量 | 200m3/min(縦) |
動力 | 5.5kW |
フィルター | 2層式 |
有機溶剤を使用する塗装ブースの製作事例です。大きめのパネル等の塗装をするため、ブースの大きさは余裕を持った設計としました。
前後2層式のフィルターにて溶剤を捕集し、それぞれに差圧計を設けたためフィルター寿命を管理可能です。有機則(有機溶剤中毒予防規則)により塗装ブースでは必要な制御風速が定められています。差圧計等でフィルター管理を行い、必要制御風速を保つ必要があります。
ファンはインバータ駆動として、風量調整可能としました。
備考
- 有機則(有機溶剤中毒予防規則)により排気ダクトは屋根上1.5mまで上げます。
- 塗装ブースの新規設置には労働基準監督署に届出が必要です。(工事着手の1ヵ月前)
- ワークが大きい場合や塗装に必要な作業範囲が広い場合は、プッシュフードを追加してプッシュ・プル換気にする事をお勧めします。
塗装ブースに関する事例:小物用塗装ブース
小物用塗装ブース
防爆用蛍光灯を使用しているので火災の心配がありません。 | フィルタ-の目詰まりを差圧計で確認できます。 |
インバ-タ-を使用しているので塗装に合わせてファンの風量を調整できます。 |
フィルター交換が簡単にできます。
フィルタ-押さえ枠を手前に引き取り外します。 | |
フィルターを手前に取り出して交換できます。 |