粉じん
20m³消石灰サイロ
写真は20㎥消石灰サイロの施工事例です
ローリーより受け入れた消石灰をサイロに貯めて、他の装置へ定量に供給する装置です。
投入時に粉が外部に飛散しないようサイロ上部にはエアー抜きバグフィルターを設置してあります。
特徴
- 架台が無く省スペースで設置出来ます
- 定量供給機が囲われているので、錆びにくい
- 一体で運べるので設置にかかるコストが安い
主な仕様
機 器 名 | 能 力 |
---|---|
消石灰サイロ | 容量 20m³ |
エア抜きバグフィルター | フィルター面積 4.07m² |
定量供給機 | 供給速度 0.3~2ℓ/min |
袋詰め作業用プッシュプルフード施工事例
改善前
上部供給装置から紛体を袋詰めする作業において、従来はフレキシブルダクトを近付けて舞い上がる粉じんを集塵していた。しかし、このフードだけでは吸い込みきれず、袋上全体から細かい粉じんが飛散してしまい作業者が暴露する問題が発生していた。
また、周辺作業環境にも悪影響を及ぼしていた。
改善後
上記のようなフードでは完全に捕集できず作業者の暴露を防止出来ない。また、飛散防止を最優先に袋全体を囲うと作業の邪魔になるフードを設けることとなる。
そこで、作業者の後方斜め上から空気を送り込み、前方の壁面にて吸気するプッシュプルフードを設けて袋から飛散する粉じんを集塵した。これにより、作業者の作業効率、作業環境を維持することが出来た。また、プッシュプルフードにより風量を抑えることが出来たため省エネ効果もあり大変喜んでいただけた。
トップインレット型WP集塵機導入事例
中~大型集塵機ではフィルターを上から抜きタイプWP型集塵機が主流です。WP型集塵機では、集塵機上はフィルター脱着のため排風機を設置することが出来ず、また、排風機は大型化する傾向にあるので集塵機の横に排風機を設置するのが一般的です。しかし、集塵機脇に排風機の設置スペースが必要となるほかダクトも長くなってしまう問題が生じます。
そこで、今回設置した集塵機では排風機を集塵機の上部脇に設置しました。排風機の設置スペースを削減した省スペース型となり、従来に比べ15~20%設置スペースを小さくできました。
また、集塵機と排風機がダイレクトに接続されるためダクトの圧損もほとんどなくなり性能面も向上します。さらに、騒音の元となる排風機を屋根上に置くことで地上面の騒音も軽減されます。
スペースが限られた場所に設置したい場合には有効な方式となります。ちなみに今回の集塵機(排風機)の能力は処理風量80m3/min、出力7.5kWでした。
トップインレット型集塵機 |
一般的なWP型集塵機の設置例 |
消火設備つき集塵機の設置事例
消火設備つき集塵機
集塵機内部で火災が起きた際、火災を検知して自動で消火してほしいという要望を受けました。そこで、消火設備付きの集塵機を制作して納入しました。
火災が発生した場合、以下のような動作をします。
熱感知器が反応する条件 | 動作 |
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炭酸ガスが充満し消火 |
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火災発見 |
今回の事例では、風量50m³/minの集塵機で集塵機の容量が1³程度であったため6.2kgの消火剤を選定しました。
火災対策としては、この事例のように自動消火設備まで付帯する方法もありますし、簡易的に消火口のみ設けておいて火災が発生した場合に作業者が消火器を作動させて消火する方法もあります。ご要望に合わせて設計致します。
※材質にもよりますが多くの場合、細かい粉じんは可燃性があります。集塵機内に火花などの火種が吸い込まれるとフィルターに付着した粉じんに着火して火災が発生する可能性があります。また、集塵機内では粉じんが堆積した粉じんが油分を含んだり高温に晒される等の悪条件が重なることで自然発火の可能性もあります。万が一を考えたら、火災対策を行っておくべきです。
樹脂加工業の事例:ルーター加工機集塵装置
ルーター加工機で発生する粉じんの集塵装置を導入しました。
ルーター加工機で発生する粉じんは、微細なが混じっているため粒子が小さく、フィルターが目詰まりしやすいので、微細な粉塵に適したフィルターを選定しました。
加工機に直接集塵するため高圧なファンを使用しているため、掃除口も付けて加工機の掃除もできるようにしてあります
。
ダクトを吊るための天井が高いため、加工機を設置する前に集塵ダクトを施工しました 。 |
1. | 掃除口はホースがワンタッチで脱着できるようにしてあります |
2. | 加工機が左右に動くため、ダクトホースでつないであります。 |
集塵機の仕様
型式: | MPF14L12HP |
処理風量: | 70㎥/min |
静圧: | 3.5kPa |
動力: | 7.5kw AC200V 50Hz |
払落し方式: | パルスジェットエアー |
排出方法: | ペール缶 |
フィルター: | 成形平板 478×1250L |
フィルター本数: | 14本 |
食品衛生の問題・食品加工業の事例:食品用粉取り集塵機
鋳物工場の事例:集塵デスク(小物用)
集塵デスク(小物用)のお客様の抱えていた問題点
- グラインダーによるバリ取り作業で、粉塵・火花の飛散を抑えたい
改善前のお客様の作業環境
鋳物工場T社では、製品のバリをグラインダーで取り除く作業がある。
このグラインダーによるバリ取り作業は他社製のバリ取り用の集塵デスクを使用して行っていたが、集塵デスクの吸引力が弱く粉塵の飛散を抑える事はできていなかった。このため当然ながら工場内の空気も粉塵で汚れていた。
弊社の改善提案
他社の集塵デスクは粉塵の吸引範囲は広いものの、広い範囲で吸い込む分、吸引力は弱かった。
グラインダーの粉塵は広く飛び散るが、下に飛び散る分に関しては集塵デスクにぶつかり、周囲に飛散する可能性は低い。(他社製はこの下に飛び散る分も吸引していた。)この下に飛び散る分の吸引を敢えてしないことで、強い吸引力で粉塵の飛散を抑える事を目指した。
改善結果
集塵デスクの吸引力は増し、ほとんどの粉塵を集塵できた。
また吸引力だけでなく作業能率も改善した。他社製の集塵デスクは飛散を抑えるために作業スペースが囲われているため、視界が悪く作業能率が悪かったが
改善した弊社の集塵デスクは作業スペースの囲いがないため、作業能率も向上した。この集塵デスクの動作は動画でご覧いただけます。
(粉塵の吸い取りと作業スペースに仕切りがなく作業しやすいところにご注目!)
パイプ製造業の事例:鋼管切削粉エアーブロー用集塵装置
鋼管切削粉エアーブロー用集塵装置
パイプ製造メーカーの改善例です。
パイプの切断や面取加工工程で切断くずが発生します。
- 切断時に切削油をかけるので、パイプ内に切削油や切断くずが残留します。
- パイプの中に エアーを噴射して清掃する工程の集塵装置の改善を行いました。
改善前
切断くずと切削油がエアーで飛ばされ、 パイプから高速で飛び出す。 切削油も大量に出ます。 (写真は噴射の瞬間です。切削油が飛ぶのが見えます) |
フードの形状と風量が適切でないため、 切断くずが周囲に飛散する。 噴射した切断くずは速度が速く、フード付近で 跳ね返りが出ます。 |